持ち帰り謎「お気のどくですがあなたのぼうけんは」がRPG感満点で楽しすぎた【感想】
こんにちは、どりどんです。
今回は、よだかのレコード社制作の持ち帰り謎「NAZOLET お気のどくですがあなたのぼうけんは」の感想レポートです!
実はわたしにとっては、初ナゾレット体験だったのですが、めちゃくちゃ楽しかったっていうコメントだけ先に置いときますね。
商品情報
商品名
NAZOLET(ナゾレット)
お気のどくですがあなたのぼうけんは
購入可能場所
全国のなぞともCafe 各店
プレイ人数
1人~
制限時間
チャレンジタイム 60分
(この時間内に解いてみましょうという制作側が提示したタイムリミットです。持ち帰り謎ですので、制限時間なしでももちろん遊べます)
所要時間目安
60分
価格
1080円(税込)
内容物
ケース 1個
冊子 1冊
ステータスシート 1枚
プレイに必要な道具・環境
消えるペン(えんぴつ)
ネット接続可能なスマートフォンまたはPC
ナゾレットとは?
ナゾレットとは、ブックレット(冊子)やWEBサイトを活用して謎を解き、ミッションクリアを目指すという、新たなゲームブックスタイルの持ち帰り謎です。
特徴としては、
こんなCDケースに入って売られていることですね。
これ、CDが付いているのかと思いきや、
中身は冊子や謎解きに使うシートのみで、CDを入れる部分はカラです。
思いっきり注意書きされています。CDまったく関係ないです。
そのため遊ぶ場所を選ばず、書くものとスマートフォンさえあればどこでもできるという気軽さも売りです。
システムとか遊び方
いきなりですが、今作のタイトル「お気のどくですがあなたのぼうけんは」という文章が、なんのゲームのオマージュか知っていますか?
わたしは全然知りませんでしたので調べました。
この言葉「お気のどくですが〜」ですが、かの有名なドラゴンクエストシリーズに登場する有名な一文「おきのどくですが ぼうけんのしょ1は きえてしまいました」が元ネタのようです。
↑こんな文面がいきなり表示され、プレイしようとした子供たちの目の前をまっくらにしたそうです...。
(現在のドラクエシリーズではそんなことはなく、昔のシリーズ作品の話のようです)
それも、ストーリーに出てくる文章ではなく、セーブしたデータをロードするのに失敗すると現れる悪夢の言葉(笑)なんだとか。
経験者なら誰もが聞いただけで鳥肌が立つであろう呪いの音楽が流れ、真っ黒な画面に「お気の毒」という一見同情しているようで神経を逆撫でする言葉が浮かび上がる光景は、多くのプレイヤーに絶望とトラウマを叩き込んだ。
引用元:wikiwiki
いわゆるデータがとぶってやつですね。
そんなドラクエの悪夢を元にしている今作でも、ブックレットの表紙をめくるといきなり...
データが消えちゃいました〜笑
やってみればわかるのですが、この作品はデータが消えてそれまでの冒険がゼロ状態になってしまう、
まさにドラクエの「おきのどく」状態を再現しちゃったゲームブックなんです。
イメージ湧きました?
ここから新たな冒険をしていく、というわけなんです。
これだけ聞くと「ふーん、ドラクエやってた人は大変だったんだねぇ」という感じですが、
今作を遊ぶと、ドラクエのデータが消えて「くっそぉぉぉ!」と思った人たちの気持ちがちょっとだけわかります。笑
そして遊び方としては、ストーリーごとに番号(パラグラフ)が振ってあって、パラグラフを最後まで読むと次に読むべきパラグラフ番号が指示されるのでそこまで飛んで...のくり返し。
(子供のころ、「にゃんたんのぼうけん」シリーズって読みませんでしたか?
まさにあんな感じのシステムですね。)
最終的に、答えとなる言葉が現れるので、それをWEBサイトの解答ボックスに入力できればクリアになります。
どりどんの正直過ぎる感想
※ネタバレには重々配慮しておりますが、多少内容に触れる部分もありますので、事前情報ゼロでプレイされたい方はご注意ください。
※どりどんの謎解きレベルは中級程度です。月に2〜3作品は脱出ゲームに参加していますが、毎月数十作品をこなす猛者のことはちょっと怖いと思ってるくらいです。
想像以上に「ゲーム」で楽しかった
上でも述べたように、ドラクエのような冒険ゲームがモチーフになっていましたが、
思った以上にRPGゲーム感がしっかり出ていたのが超楽しかったです!
モンスターが出現したり、戦うとステータスが上がったり、アイテムをもらえたり。
そして手に入れたステータスやアイテムによって、ちゃんとストーリーが進んだり進まなかったりする。
何より、限られたページ数、限られたパラグラフのみの冊子だけで、デジタルの長いRPGゲームをやっているみたいな感覚で遊べるというのは、本当によくできてるな〜と感心させられました。
だってね、これはやった人しかちょっと何言ってるかわかんないと思うんだけど、本当にプレイデータ消えちゃう。笑
本当にデータ消えちゃうんだって。データ消えて、「くっそぉぉぉ!」ってなるんだって。
これはやってもらわないと伝わらないと思うから、ぜひやってみてほしい。
個人的に楽しさとしては、大謎が解けてすっきりー!みたいな楽しさよりも、本当のRPGゲームをやってるみたいな感覚になれたのが楽しかったですね。
逆に、謎解きによくある、最後の鮮やかな大謎が解けて気持ちいい...!みたいなのは、今作ではそこまでなかったように感じました。
たぶんこの「お気のどくですが〜」は、謎解きそのもののギミック(しかけ)よりも、RPGゲーム感を楽しむのがメインなんじゃないかなぁと思います。
もちろん謎解きも面白いです!
でも、どりどん的には、ドラクエの「お気のどくですがきえてしまいました」と表示された人の「えっ...?!嘘...でしょ...?」という気持ちを味わえたというところの方が面白いと感じたポイントでした。
★3で納得の難易度
制作側が提示している難易度は星5つのうちの3。
これは妥当な数字だな〜と思いました。
謎解き中級のどりどんが、チャレンジタイムの60分ちょうどくらいで解き終わるくらいな感じ。
けっこうサクサク解け、完全に詰まってしまう部分もなくラストの謎まで行き着きました。
ラストの謎では10分弱ほど考えましたが、最終的に60分ほどでクリアすることができました。
こういうののチャレンジタイムって、短めに設定してあって「全然時間内に解き終わらんわ!」みたいなときもあるんですけど、
今作は、中級以上の方ならチャレンジタイムに挑戦してみてもいいと思います!
ヒントが、ヒントなのに難しい
わたしは今回ノーヒントでクリアできましたが、もしどうしても解けなくても、ヒントサイトが用意してあります。
ただ、答えページなどは用意されていないので、ヒントを見ても解けない場合は普通に詰みます。
正直それって初心者を遠ざける原因になっちゃうので、そこだけはどうにかした方がいいな〜と思います。汗
ヒントの文面が、はっきり「ここをこうすると解ける!」とか「これはこういう意味!」みたいな解説的な書き方じゃなくて、
「このページにあるとは限らないぞ!」とか
「ここだけじゃなくてこっちにも重要な意味があるぞ!」
みたいなもっとよく考えてみてね〜的な書き方なので、どうしても解けない時に見たら「ヒントになってねぇよ!」ってブチギレしそうなレベルのヒントです...
ヒントなのに、ヒントのヒントが要りそうに難しいと思います(わかりづらい)。
この謎の総合評価
100点満点中 85点
ポイントまとめ
- RPGゲーム感がすごく感じられて楽しい!
- 難易度もほどよく解きやすい
- 答えや解説の記載がないため、ヒントを見ても解けない場合はもやもやしそう
ヒントに関しては改善の余地あり...ですが、内容はかなり楽しめるものになっていますので、ぜひ遊んでみてください!
持ち帰り謎で、こういうストーリー性のあるものが遊べるのがもっと増えてほしいなぁ。